kichigai bakkari

zzai2009-08-10

最近映画を見ていなかったのでふと「懺悔」を見てみた。観客3人って事でうなってしまう。。。ソ連崩壊直前でペレストロイカ的方向性から社会現象にまでなっていたという日本では幻クラスの映画・・・かな?今日本にいると恣意的な警察権力の乱用というのが現実的に感じられる部分があるから、このテーマ性というのは今も色あせずリアルなものとして受け止められるだろう。映画的には演劇的な演技がちょっと苦手ではあるけれど、イメージシーンの出来の良さやコスチュームの素晴しさも東欧的な重厚感が強く非常に素晴しい出来。映像的にもよいシーンが多くてかなり感心して見れたというなかなかの傑作。しかし誇張はあるだろうけれど、登場人物は概ね気がふれてゆく。そしてそれを現実として受け止めてゆく状況こそが恐ろしいのだろうけれど・・・気が滅入る。